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一般歯科

General dentistry一般歯科

一般歯科

一般歯科では、虫歯の治療や歯周病の予防、歯槽膿漏の治療、歯の欠損を補う治療を行います。
かとう歯科医院では、患者さんの歯の健康状態や治療方針を丁寧にカウンセリングし、十分ご理解していただいた上で治療する事を心がけております。

食後30分程お時間をおいてからの歯磨きがお勧めです

もともとお口の中はpH6.8でほぼ中性の状態を保っています。しかし飲食を行うと、虫歯菌の出す酸によりお口の中のpHが酸性に傾いてしまいます。口腔内が酸性に傾いた状態で、歯ブラシで磨くと歯の表面が脱灰するリスクが高くなりますので、通常は、食後30分~1時間程度あけてから歯磨きをするのが一番リスクが少ない歯磨きのタイミングと言われております。

Dental caries虫歯

歯垢(プラーク)に含まれる細菌(ミュータンス菌)が糖分やタンパク質を分解します。これが虫歯の原因です。それによって排出される酸などが、歯のエナメル質やカルシウム、リンなどの成分を溶かして虫歯を作ります。

虫歯がない人は、もともと持っている細菌の量が少なかったり、溶け出したカルシウムやリンなどの成分を元に戻してくれる働きを持つ「だ液」の力が強い人です。

虫歯は、以下の3つの要素に時間が経つとできると言われています。
歯質
1.歯質

虫歯になりやすいかどうかは、一人一人の歯質によって異なります。歯の再石灰化を促進するフッ化物を利用したり、だ液の分泌を促進するためによく噛んだりすることで、歯質を強化することができます。

細菌
2.細菌

虫歯の原因となる細菌の活動を抑える働きを持つキシリトールやフッ化物を活用したり、歯科医院での定期的なメインテナンスで歯垢(プラーク)を除去しましょう。

糖分
3.糖分

間食が増えると口の中が酸性になり、虫歯になりやすい状態が続きます。バランスのとれた食生活を心がけ、間食を控えたり、砂糖の少ないおやつを選ぶようにすると良いでしょう。

ステファンカーブ

ステファンカーブ

ステファンカーブは食事をとった後の口腔内のpHの値の変化を表したグラフのことです。
食物をとった直後は、菌に栄養分がいくことから口腔内は一気に酸性に傾き、脱灰と呼ばれる歯が溶ける環境になってしまいます。

その後唾液などにより徐々に中性にもどり、15分ほどで今度は歯が溶けた部分が修復される再石灰化と言われる現象がおこる環境へ変化していきます。最終的に元のpHに戻るのは約60分ほどと言われています。このことから食事をした直後に歯を磨くと歯の表面が削れてしまう可能性があるので、食事から30分~1時間ほど時間を空けてからの歯磨きがリスクの少ない歯磨きのタイミングです。

虫歯はこうして進行します

極初期の虫歯
C0極初期の虫歯

歯の表面が浅く溶けた状態で、痛みなどの自覚症状はありません。この時は適切なブラッシングやフッ素を塗布することで治る場合があります。

初期の虫歯
C1初期の虫歯

歯の表面はエナメル質で覆われており、虫歯はまずエナメル質に発生します。エナメル質が虫歯になると、光沢がなくなり白っぽくザラザラした感じになります。虫歯は上の歯と下の歯の噛み合せの部分や、歯と歯の間などに発生しやすく、この段階ではまだほとんど痛みはありません。

歯の内部まで進行した虫歯
C2歯の内部まで進行した虫歯

エナメル質の内側には象牙質がありますが、虫歯が象牙質まで進むと虫歯の部分が黒く見え、冷たいものや熱いものを食べた時に歯が痛むことがあります。

神経まで進行した虫歯
C3神経まで進行した虫歯

象牙質の内側には、神経や血管が密集した歯髄がありますが、虫歯がさらに進行して歯の神経まで虫歯菌に感染してしまうと歯髄炎を起こし、歯がひどく痛み出します。こうなると、虫歯になった部分の歯を削るだけでなく、歯髄まで取らなくてはなりません。この段階まで進むと治療が終わるまで時間がかかるうえ、歯髄を取ると歯がもろくなってしまいます。

歯の根(歯質)が失われた歯
C4歯の根(歯質)が失われた歯

虫歯によって歯の上の部分がほとんど溶けてしまい、歯の根に当たる歯根まで虫歯が進行した状態を残根といいます。このような歯の根だけ残った部分の先端、すなわち歯槽骨(しそうこつ)の中に膿の袋ができることがあります。この膿の袋が炎症を腫れてきます。ここまで進むと歯を抜かざるをえなくなる場合が多くなります。

治療方法

ブラッシング
ブラッシング
しっかりブラッシングできているかチェックいたします。
ブラッシングがきちんとできていないと元の状態に戻ってしまいますので、良い状態を保つためブラッシング指導を行います。
コンポレットレジン
コンポレットレジン
コンポジットレジンとは、よく用いられる樹脂製の充填物(じゅうてんぶつ)です。小さな虫歯の治療や欠けた歯の治療・修復などに使用します。
インレー
インレー
詰め物(インレー)は、軽度の虫歯の治療に使われます。虫歯になった部分を削り、削った箇所に詰めるものが詰め物です。金属製のものと、レジン(樹脂)によるものがあります。
クラウン
クラウン
被せ物(クラウン)は、虫歯の程度が大きくかつインレーでは補いきれない場合の治療に使われます。虫歯を削った後、人工の歯として被せるものが、いわゆる被せ物です。
根管治療
根管治療
歯の根の内部にある、歯髄(血管や神経)が通っている根管から神経などを取り除く治療法です。
重度の虫歯を放っておくと、歯を抜かざるを得なくなります。しかし、歯を抜いてしまうことは周辺の歯への影響が大きく、できれば避けたいもの。そこで、根管から神経などを取り除き、根管内を洗浄・消毒し、その後に薬剤を詰めて最後に被せ物を被せて歯の機能を回復するのが根管治療です。
ブリッジ
ブリッジ
抜けた歯を補うのに、もっとも一般的な治療方法が、近接する左右の歯を土台にして人口の歯を渡すブリッジです。違和感が少ないのが利点ですが、両隣の歯が虫歯ではない場合は、健康な歯を削らなければならないということがデメリットです。
義歯
義歯
抜けた歯を補うために、部分入れ歯や総入れ歯を装着します。ブリッジと比較して違和感が大きいことがデメリットになることがあります。

Periodontal disease歯周病

歯を失う原因の多くは歯周病です

歯周病

歯周病は日本の成人の約80%が患っていると言われています。
歯周病は虫歯などと異なり、痛みなどの自覚症状がほとんどありません。そのため、気付いた時にはかなり症状が進行しており、抜歯しなければならないということが多々あります。

また、歯周病はお口の中だけではなく、糖尿病や心臓病などの全身疾患や、早産・低体重児との関連性が報告されています。歯科医院での検査、歯周病菌や歯石の除去を定期的に行い、生活習慣を改善することで、お口だけではなく、全身の健康を守ることができる可能性が示唆されています。

こんな症状でお困りではありませんか?歯周病チェック!

  • 朝起きたとき、口の中がネバネバする。
  • 歯を磨いた時に血が出る。
  • 口臭が気になる。
  • 歯と歯の間に食べ物などが詰まりやすい。
  • 硬いものを噛むと痛んだり、噛みにくい。
  • 以前に比べて歯が長くなったような気がする。(歯茎が下がったように見える)
  • 歯がグラグラする。浮いているような気がする。
  • 歯茎が赤く腫れたり、膿が出る。

歯周病の治療

掃除指導
1掃除指導
現状のブラッシングでどこが磨けていないのかをよく理解した上で、正しいブラッシング方法を学んでいきます。
スケーリング
2スケーリング(歯石除去)
歯石は歯面に付着したプラークに唾液中のリン、カルシウムが混じって石灰化したもので歯に付着しておりそれ自体の病原性はありません。
しかし、表面がでこぼこしていて歯垢が付きやすいため、一般的に超音波スケーラーやキュレットスケーラーを使用して取り除きます。
メンテナンス
3メンテナンス
治療が終わった後に継続して、良い状態を維持することを言います。そのためには、歯科医師のチェックと歯科衛生士による専門的なお口の清掃(クリーニング)を定期的に行います。
最低でも半年に1回は定期的にチェックを受け、進行した歯周病の治療が終わった方は、1~3か月のサイクルで来院し安定した歯茎の状態を管理していくことが大切です。